さまざまなインターネットサービスが普及する中、ほぼ全てのデータが安全に保護され、必要に応じて共有もできる社会になりました。便利さが追求される一方、物理的な保管でなくなるにつれて懸念されるのが、そのセキュリティ面。あなたは、増え続けるパスワードをどのように管理していますか?
この記事では、安全性も効率も、そして手軽さも求める現代人向けの、パスワード管理方法についてご紹介していきます。
パスワード管理方法はこんなにある!
一言で「パスワード管理」といっても、実は想像以上に方法があることをご存知ですか?なんとなくでしか保管していない人も、これを機に多種多様な管理方法を知って、ぜひご自身に合ったものを取り入れてみてくださいね。
現代の王道!パスワード管理ツールを使う方法
一番身近でよく聞くのは、パスワード管理ツールをインストールし、そこにパスワードを登録しておく方法ですね。パスワード管理ツールには無料から有料まで様々なものが展開されており、ニーズに合わせて選ぶことが可能です。クラウドサービス上でパスワードをほぼ無制限に保存できる上に、入力と同時に自動的に登録されるものが多いので、登録時に手入力をする手間が省けるのが一番の特徴ではないでしょうか。
王道の管理方法ではあるものの、クラウドサービスでの利用なので、万が一の場合情報漏えいにつながる恐れがあります。また、パスワード管理に利用しているサービスが永遠に続くとは限らないので、サービス終了とともにパスワードが閲覧できなくなったり、また別のサービスへすべてのパスワードを移行しなければならないという可能性も覚えておきたいですね。
手軽で便利!オートコンプリート機能を利用
お使いのブラウザに備わっている「オートコンプリート機能」を使って、端末自体にパスワードを記憶させる方法です。
どこかのウェブページにログインする際、IDとパスワードを一度入力すると、「入力したユーザー情報を保存しますか?」というポップアップメニューが出てくると思います。そこで「はい」を選んで端末に保存しておくと、次回から入力の手間が省けるという仕組みですね。
この機能を備えたウェブブラウザは主にMicrosoft Edge、Google Chrome、そしてFirefoxなど大手のもの。オートコンプリート機能が使えないブラウザもあるので、利用したい場合にはブラウザ選びにも気をつけましょう!
意外と安全!紙で管理するアナログ式
現代ではほとんどこういった管理方法はなされていないと思いきや、意外と根強く残っているのが、アナログ管理方法。紙やノートにパスワードを控えておき、自宅で保管するというものです。昨今では、100円ショップや文房具店でも「パスワードブック」なるものが多々展開されており、あえて紙に書くという方法を採用する人も増えてきているのだとか。
物理的には安全性が低いと思われがちなこの方法ですが、インターネット上で管理する方法と比べると情報漏えいの可能性は限りなく低いですよね。空き巣に入られたり、携帯時に紛失しない限りは、むしろデータで管理するよりも安全といえるかもしれません。
知ってた?パスワード管理用の専用端末も!
意外と知られていないのが、パスワードを管理するためだけに存在する専用端末。そのメリットは言わずもがな、インターネット上での情報漏えいの心配がないこと。
パソコンやスマホなどの端末とは全く別の機械になるので、ハッキングなどの被害に遭うこともありません。その専用端末が人の目に触れても問題ないので、持ち運ぶ際にも安全です。ただし、その専用端末ごと盗難に遭ってしまうと本末転倒なので、持ち運びや保管には注意が必要ですね。
ドキュメントには専用のパスワード管理ツールを
PDFファイルなどのドキュメントを取り扱う際にも、パスワードをかけることが必須な場合がありますね。社内でドキュメントを送受信する場合には、その過程でハッキング被害に遭うことを避けるため、そのドキュメント自体にパスワードをかけて保護することで、あらゆる情報漏えいを未然に防ぐことができるからです。ドキュメントにパスワードをかけるには、Microsoft ExcelやWord等のドキュメント編集ツールを使ってローカルに保存することが可能です。インターネットを経由しないので、情報漏えいの可能性も限りなく低く、手軽で効率的な保護方法ですね。ただ、ファイルごと盗難される心配があったり、ローカルに保存しているがゆえに、データを使う際にはその端末を持ち歩かなければいけないという点も。
まとめ
便利な時代に、その方法も無限に選べるようになったパスワード管理。個人利用やビジネスシーンのでの利用、またお子さんのインターネット利用を管理する親御さんなど、その環境やニーズも様々。それぞれに合ったパスワードの管理方法で、全員が安全にインターネットを利用できる社会になったら嬉しいですね。