みきとPによるボーカロイド曲「少女レイ」は、その魅力的なメロディと切ない歌詞で多くの人々を引きつけています。少女レイの意味が怖いとの声もあり、不気味な要素が詰まっているようです。さて、その歌詞の意味や元ネタ、そして聖地について探ってみましょう。
「少女レイ」について
- 作詞:みきとP
- 作曲:みきとP
- 編曲:みきとP
- イラスト:かとうれい
「少女レイ」の意味が怖い?歌詞に隠された意味とは?
「少女レイ」は、「僕」と「君」2人の少女の物語となっています。これがなぜ怖いと言われているのでしょうか?歌詞に隠された意味を探ってみましょう。
”本能が狂い始める 追い詰められたハツカネズミ
今、絶望の淵に立って 踏切へと飛び出した”
ハツカネズミは、実験にも使われるネズミです。実験台だったネズミが絶望し、生存本能に逆らって飛び出すことを暗示しているのではないでしょうか。MVのイラストと照らし合わせて考えると、ハツカネズミは半透明の少女像であり、自ら命を絶ったことが示唆されています。
”本性が暴れ始める 九月のスタート 告げるチャイム
次の標的に置かれた花瓶 仕掛けたのは僕だった
そう 君が悪いんだよ 僕だけを見ててよ
そう 君の苦しみ 助けが欲しいだろ”
「僕」は「君」に恋心を抱いていました。お揃いのキーホルダーをつけるほど仲が良い友達同士でしたが、歌詞には「口吻」や「愛し合えたら」という言葉が散りばめられており、秘めた恋心が描かれています。
しかし、9月になってその思いが悪い方向に爆発してしまいます。「君」をクラスでいじめの標的にすれば、唯一の親友である自分に助けを求め、そして自分に依存してくれるだろうと考えたのでしょう。しかし、それにより「君」を自殺に追い込んでしまいます。
”フラッシュバック・蝉の声・二度とは帰らぬ君
永遠に千切れてく お揃いのキーホルダー
夏が消し去った 白い肌の少女に
哀しい程 とり憑かれて仕舞いたい
透明な君は 僕を指差してた―。”
「夏が消し去った」とは、その季節に命を絶ったことを意味するのでしょう。蝉の声や「君」の姿が思い浮かび、現実を受け入れられません。キーホルダーの千切れは、二人の絆の崩壊を象徴します。自分のせいで死に追い込んでしまった「君」に憑りつかれたい。その願いから、「君」の幻が現れます。その正体は、願望の産物か、幽霊の「少女レイ」か、分からないまま終わります。
元ネタは1994年のドラマ
「少女レイ」の元ネタは、1994年に放送されたドラマ『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』です。
このドラマは、主人公・大場誠に振り向いてもらいたくて大場誠を虐めた少年・影山留加が、大場誠の自殺を機に亡霊に悩まされるストーリーを描いています。
みきとPは幼少期にこの作品を見て衝撃を受け、その中で使われていた楽曲「A Hazy Shade of Winter」が耳に残っていたと話しています。また、MVに登場する踏切も、ドラマの舞台となった場所に似ているため、聖地として注目されています。
聖地は島根県の折居駅
「少女レイ」の聖地は、島根県浜田市にある折居駅です。この駅は日本海の青い海を一望できる場所にあり、踏切もMVに登場する場所として知られています。折居駅周辺は美しい風景が広がっており、海と鉄道の組み合わせを楽しむことができます。また、折居駅の近くには海水浴場もあり、夏には泳ぐ人々で賑わっています。この青い海と駅の風景は、少女レイの世界観を感じる絶好のスポットとなっています。
まとめ
「少女レイ」の歌詞は、「独占欲が好きな相手を傷つけ、自殺に追い込む」といった悲劇を表現していました。少女レイの意味が怖いと言われる理由が分かりますね。ボカロ曲には様々な深い意味が隠されています。p.h. 歌詞なども意味が分かると面白いですよ!