世界で最も権威のある音楽賞の一つである第64回グラミー賞が、アメリカ・ロサンゼルスで現地時間の2022年4月3日に開催されました。コロナの影響で例年より2か月遅れの4月開催となりましたが、アーティストたちの圧巻のパフォーマンスとともに無事開催されたことで音楽ファンを歓喜の渦に巻き込みました。今回は、そんなグラミー賞 2022の主な受賞結果を一挙紹介します。
2022年グラミー賞受賞結果一覧
主要4部門
- 年間最優秀アルバム賞:ジョン・バティステ『We Are』
- 年間最優秀レコード賞:シルク・ソニック『Leave the Door Open』
- 年間最優秀楽曲省:シルク・ソニック『Leave the Door Open』
- 最優秀新人賞:オリヴィア・ロドリゴ
ポップス部門
- ソロ・パフォーマンス賞:オリヴィア・ロドリゴ『drivers license』
- グループ・パフォーマンス賞:ドージャ・キャットftシザ『Kiss Me More』
- アルバム賞:オリヴィア・ロドリゴ『Sour』
R&B部門
- 歌唱賞:シルク・ソニック『Leave the Door Open』
- ジャズミン・サリヴァン『Pick Up Your Feelings』
- 楽曲賞:シルク・ソニック『Leave the Door Open』
- アルバム賞:ジャズミン・サリヴァン『Heaux Tales』
ロック部門
- ロック演奏、歌唱賞:フー・ファイターズ『Waiting On A War』
- ロックアルバム賞:フー・ファイターズ『Medicine At Midnight』
ラップ部門
- 楽曲賞:カニエ・ウエストジェイZ『Jail』
- アルバム賞:タイラー・ザ・クリエイター『Call Me If You Get Lost』
カントリー部門
- グループ賞:オズボーン兄弟『Younger Me』
ジャズ部門
- アルバム賞:ロン・カーター&ジャック・ディジョネット&ゴンサロ・ルバルカバ『Skyline』
- ソロ賞:チック・コリア『Humpty Dumpty』
その他
- 音楽ビデオ賞:ジョン・バティステ『FREEDOM』
- 最優秀インストゥルメンタル/アカペラ編曲賞:The 8-Bit Big Band『メタナイトの逆襲』
※グラミー賞の受賞部門は86部門と多いため、今回紹介したのはほんの一部になります。
2022年グラミー賞について
2022年からの新たな試みとして、主要4部門のノミネート数が8作品から10作品に増え、対象範囲が広がったことが挙げられます。また、ノミネート作品やアーティストを最終決定する「秘密委員会」の廃止も話題となりました。
秘密委員会って?
「秘密委員会」とは、グラミー協会の会員が選んだ候補者を最終的に選ぶ上層部の集まりですが、近年ヒット作や話題のアーティストたちがノミネートされないという異常事態が発生。これに反発した会員たちは、公平性を保つよう「秘密委員会」を廃止しました。今回のグラミー賞は、ノミネートや受賞者も純粋な投票だけで決定することになりました。
グラミー賞を受賞した注目のアーティスト
ここからは、2022年グラミー賞を受賞した話題のアーティストを紹介します。
ジョン・バティステ
今回のグラミー賞で最多5部門の最優秀賞を受賞したジョン・バティステさん。名門ジュリアード音楽院出身のシンガー兼ピアニストですが、TVのパーソナリティや国立ジャズ博物館のクリエイティブディレクターも務めるなど多才な人物としても有名です。
最優秀アルバム賞を受賞した『We Are』はジャズ、ヒップホップ、R&B、ゴスペルなど色んな要素が入り混じったスタイルの作品で、ダイバーシティを意識した今回の賞の方向性を物語っています。
シルク・ソニック
ヒットメーカーのブルーノマーズとラッパーのアンダーソン・パークが意気投合して組んだR&Bユニットの「シルク・ソニック」。主要2部門を受賞した『Leave the Door Open』は1970年代を彷彿とさせる遊び心のある振り付けと歌詞が大衆を虜にしました。グラミー賞のオープニングでも圧巻のパフォーマンスを披露し、観客を盛り上げました。
The 8-Bit Big Band
日本の大人気ゲーム「星のカービィ」で使用されている楽曲「メタナイトの逆襲」をアレンジし、最優秀インスト編曲賞を受賞したジャズポップオーケストラのバンド・The 8-Bit Big Band。ジャズを盛り込んだオシャレな編曲は耳なじみが良く素敵です。
カービィ 曲だけでなく、様々なゲーム音楽のアレンジも手掛けているのでチェックしてみると楽しいですね。
まとめ
今回は2022年グラミー賞の受賞結果と注目のアーティストを紹介しました。2年連続「ポップ・グループ・パフォーマンス賞」でノミネートされたアジアの星・BTS バターでの受賞は残念ながら逃してしまいましたが、息の揃ったパフォーマンスに世界が魅了されました。来年のグラミー賞ではどんな楽曲やアーティストがノミネートされるのか今から楽しみですね!